人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか:森博嗣

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

新書。
大雑把な内容は、物事を抽象化して頭に蓄えておけば便利だよ、って感じ。
森の小説を好んで読むような人は「そうなんだよねー」って感じの本だろうけど、
意外とそういう観点で読んでいない人も多いのが怖い。
それはどうでもよくて、感想。
一昔前に自分が考えていたテーマだった
「少し考えればわかる」
ということについてこの本でも触れていたので面白かった。
文中に「考えていない人間が多すぎる」みたいな部分があったけど、
個人的には「考えが見当違いで思考の意味を成していない」の方が近いと思う。
こちらの方が、より救いがない。
で、そう。救済みたいなもんについて。
森博嗣だったりSyrup16gだったりをモラトリアムでマイノってる時に、
マイノってる事に別に不安とか感じてるわけじゃないけど、
価値観が近しいものに触れて安心出来たりするのって、
結構大事だったよねー、と思いました。
肯定されたいわけではないが、確認にはなるからね。
マイノってるってのはなんとなくマイノリティになってるという意味の今作った造語である。
ちなみに虚無については、虚しい≠悪、という回答でした。
これはちょっと笑えない感じが面白いね。