2009-05-10 ヘッセ 日記 「そうかそうか、つまり君はそんな奴なんだな」 エーミールはそう言うと、僕をシチューの鍋の中に放り込んだ。 ぐつぐつに煮えた鍋の中で僕の意識はシチューに溶けていく。 エーミールは鍋をかき混ぜながら、僕の口の中に肉を放り込む。 「君の出汁が良く出ているだろう」 それに返す言葉は見つからず、僕はただ歌うことしか出来なかった。 という夢を見た、俯瞰で。