しんりは何だろう

教室。
馬鹿の集団がテストを受ける。
「はい、じゃあ問題からマークシート紙切り離して。後ろの人集めてきて」
「あーだりぃ」
「じゃあお前らは隣の教室行ってもう一回同じテストな、テストの冊子は置いていけ」
「意味わかんねぇ」
ぞろぞろ出て行く馬鹿集団。
入れ違いで頭の良い集団が入ってくる。
教卓から新しいマークシート用紙を取り席に着く。
「お前らはさっきの奴らが答えた回答を考えてそれをマークしろ」
「・・・」
「隣であいつら同じ問題やってるから、それを答えとするから」
「無理だろ」
問題用紙は残っているものの、考えたと思われる書き込みの形跡はない。
無難に答えを考えるものの、同じ回答とは思えない。
一通り終わり、問題を見直す。
「ん・・・これは・・・」
問題用紙にくぼみが出来ている。
前の奴らが残したマークシート痕だ。
「なるほど、文章ではなく現象から答えを知るということか!」
次々気付いていく頭の良い集団。


でも頭の悪い奴らは考え方が適当なので一回目とは全然違う回答してて、
あまり当たってなかったというオチ。